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「近年の凄まじいほどの機能の向上は果たして乗り手である全ての人間が望んだ事でしょうか?
本来バイクは自己主張の道具であり、相棒であったはず。ところが現代のそれは無機質な完成品。
完成品の何処がいけない?と聞かれたら返答に困りますが昔はバイクにも1台1台性格があった様に思います。そんな我侭な相棒を手なずけ、手を入れる楽しみ、私たちが応援します」
当店の「カスタムのすすめ」から、ん〜なかなかのキャッチコピーです。我ながら満足しております。
一口にカスタム車と言いましてもピンからキリまでありまして、たまにそんなのカスタム車とは呼ばないなんて聞きますが正確なラインなど存在してないのが事実です。
皆さんはカスタム車とそうでない車の線引きが出来ますか??
私はバイク屋ですから私の見解にて都合の良いライン引きをしております。
バイクは大まかに分けてもエンジン、足回り、外装、車体と、4部位に分けれます。
*4部位全てに大きな変更を施した車をフルカスタム車
*4部位のうち3部位に大きな変更を施した車をカスタム車
*4部位のうち2部位に大きな変更を施した車を改造車
*それ以下は部分的改造車(部分的カスタム車・部品交換車)
この車は足回りのカスタム車です。なんてお客さんに聞こえの良い呼び方をしております。
(大変ズルイ表現ですが悲しきかな売る時はつい、言ってしまうものなのです)
平たく言えばカスタマイズ(カスタム)=改造で同じ意味ですし使い分ける私も頭の点検が必要かもしれません(笑)そんな訳で明確な定義は存在してない!が正解になります。
しかしながら皆さんは誰が見ても格好良く、ツウをも唸らす凄いカスタムを目指し(多分)
愛機に大枚を投じているのではないでしょうか?
どうせお金を掛けるなら無駄を省いた投資が完成への近道です。簡単そうで結構難しい事
ですのでこれから話す事は是非参考にして頂きたい。
1.パーツのチョイスは多少の金額差で在るならHiランクを選ぶ事!
*結局、後で交換する羽目になります。(例・サスペンション/マフラー等)
2.各部位のカスタムは一度にやってしまう事!
*同じ様なパーツを2度も購入する羽目になりますし工賃も何度も掛かります。
3.全体のバランスを考えたパーツチョイス!
*これが人それぞれで時に笑える感覚の持ち主に遭遇します。(無謀な組み合わせ等)
4.エンジンのチューンUPをしたならブレーキのチューンUPも!
*キャブ/マフラーの交換でも必要だったりします。
5.足回りのカスタムは慎重に!(プロの意見を取り入れてチョイス)
*思いの外、乗り辛い状態を招いてしまいます。(改造でなく改悪)
*他車流用の場合ワンオフのセッティングパーツがかなりの高額である為、既製品
と何ら変わらぬ金額になる事も・・・
@どんな車種にも言えることですがカスタムは一長一短である事もお忘れなく!
* マフラーを交換したら車体が軽くなり速くなった。が?
:アイドリングが不安定になり音がうるさくなった。
* キャブを交換したら最高速が断然伸びた。が?
:燃費が悪くなり発進時のトルクが減少した。
* 足回りを交換したらコーナーリング性能が格段に向上した。が?
:ハンドルの切れ角が減少しUターンが大変になり直進安定性が欠落した。
* エンジンをボアUPしたらトルクが増大して加速が良くなった。が?
:夏場にオーバーヒート・熱ダレする様になった。
などなど、予想だにしない反復作用(デメリット)も生じます。
≪カスタムとはエンジンの出力を最大限までに引き出しそれを受け止める車体剛性、足回りを極限レベルまで拡大し装着できるパーツは全て装着する事でしょうか?≫
・・・この車でレースでも為さるのならいざ知らず!なんだか可笑しくないですか?
本来のカスタムはその車に対する乗り手の不満改善行為であり誰しもが同じ感覚である筈がないのもご理解いただけると思います。
感覚の違いは乗り手の数だけ存在します。例えばAさんは安定感がありスピードも有り余る程出るし強いて言えばブレーキが甘いと評価した車にBさんが乗った場合、ブレーキはそこそこ利くがスピード出ないし加速悪いしフレーム剛性が足らないと評価する場合があります。
両者がこの車を購入しカスタムするならAさんはブレーキ周りを考えるだけで済みますがBさんはエンジンまわり、車体まわり、そしてパワーUPによる足回り等のカスタムを考える事態に・・・同じ車なのにこんなに違う場合があるのです。
ですからこれまでにこれほどの車種が生まれ、それ以上の多項目、多彩にわたるパーツが氾濫して貴方を悩ませる要因となっているのです。(悩む事が一番面白いのかも?)
良くも悪くも≪定番≫といいますがこれは多くの方々の感覚が賛同できる物に与えられた称号であり決して個性的ではないと言う事もお忘れなく!
「だったらどんな風に改造ればいいんだ?」と聞こえてきますが、それは乗り手の貴方が愛車の欠点を探さないといけません。形が気に入らない、色が気に入らない、音が気に入らない、色々在るかも知れませんが不満の数だけ理想も見出して頂きたい。
改造り始めると取り止めが付かなくなるのがカスタムです・・・ご注意を!!
気が付いたら改造費だけで200万なんて事はザラにあります。
200万も出せば300Km/hオーバーの新車を何でも買えるのに・・・
もし、愛機に何の不満もなく満足してるので在れば何も改造る必要はないのです。
バイクの性能、機能性は年々究極ラインに近づきつつありますのでその時点でのそれを求めるなら最新型の新車購入をお勧めします。
極論になります・・・バイクを改造るのは自己満足でしかありません。
そんなに速くなる訳でなし、思ったほど効果が上がる訳でなし、興味の無い者にはどうでも良い事に、日夜あ〜でもない、こ〜でもないと己の欲求を満足させる為にフリータイムの大半と大金を注ぎ込む事がカスタムなのです。
他人がどう思おうが我が道を貫く(ちょっと大袈裟)事でオリジナリティー溢れる車や傍から見たらチグハグな自己満足車が出来たりするのです。良くも悪くもこの様な発想が新しい定番やジャンルを生んだりもします。(OFF車にONの足回り装着=モタード等)
皆さんの奇想天外な感覚が時代の最先端になる可能性があると言う事です。
実際にこのアイディアは使えそうだなと密かに感じる発想を持つ方に遭遇したりします。
その時は次の仕事でちゃっかり採用したり・・・素人の発想には時々驚かされます。
最後に私の理想的なカスタムを一節
見た目より性能、瞬間性能より耐久性能を重視せよ。
これと決めた相棒(車)にはとことん付き合う覚悟を決める事。
他の車の良い所はどんどん採用して手足の如く操れる車を作るべし。
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